シリーズCラウンドにて6,000万ドルを調達 ― 私たちがこれから目指すこと

この度Bitriseは目標を達成するため、 6000万ドル のシリーズC資金調達を実施いたしました。Bitriseは世界で成功している多くの企業のモバイルエンジニアリプロセスの中核を担っていますが、今回の資金調達により、当社チームとテクノロジーをさらに強化し、お客様がモバイル事業でスピードと効率性、そしてさらなる成功を収めていただきたいと考えています。

2014年、アプリ開発会社で働いていた私たちは、素晴らしいアプリを提供しようとしながらも、当時使われていたツールや手法に阻まれ、毎日難しい日々を過ごしていました。しかしその苦労が、Bitriseの設立につながったのです。私たちのようなモバイルチームが最高の仕事ができるよう、煩雑な作業、手作業やエラーが起こりやすい作業、雑音を取り除きたいと考えました。

この行路がスタートしてから7年が経過した現在、約10カ国で160名の社員が同じミッション達成を志し精力的に働いています。寛容性、お互いの助け合い、緊急性と集中力を持った行動、そしてお客様への深い配慮という共通の価値観を持つことが、私たちの原動力となっています。

画期的な一年

そして私たちのチームが、これまでで最もエキサイティングな年をもたらしてくれました。

まず私たちは、スピードを重視しました。iOSチームには新しい高速なインフラであるGen2の提供を開始、Androidではビルドスピードを全体で20%アップ、ログのロード時間を60%以上の向上など、ウェブサイトのあらゆる部分の改善に取り組みました。

また、リモートファーストな会社に移行したことで、スペイン、ドイツのほか、2020年から2021年にかけて驚異的な成長を遂げた日本にも支社を開設することができました。

コミュニティから頂戴した要望を反映しながら、Bitriseを頼りにしてくれているチームの明るい将来を決定づけるであろう新機能を提供することで、バランスをとってまいりました。

Insights とモバイルエンジニアメトリクス

最近のリリースで個人的に最も嬉しく感じている新機能がBitrise Insightsです。Bitrise Insightsは、ビルドがどのように実行されているのかや、ビルドパフォーマンスがどのように推移しているか、改善すべき箇所を示す機能となっています。

この新機能においては、導入後すぐにお客様にご利用いただけることもあり、Insightsを毎日利用されている開発チームも多く存在しています。ビルドが終わるのを待ったり、アプリを手動でデプロイする時間を減らすことで、楽しい仕事に時間を費やすことができています。

Insightsの未来は明るいものだと感じています。今後のロードマップには、高度なエンジニアメトリクスの搭載を始め、週毎にEメールやSlackへ送信されるパフォーマンス結果の通知機能、世界のモバイルファースト企業から集約されたパフォーマンスデータに対するベンチマーキングなどの機能の提供を予定しております。これらのロードマップにはすべて、チームが継続的に改善でき、ビジネスにこれまで以上の価値を生み出すために必要なインサイトとツールが含まれます。

私たちの旅路はこれから

私たちチームがこれまでに素晴らしい製品をお客様に提供してこれたことを誇りに感じていますが、ユーザーからのニーズは常に変化しています。モバイルは日常生活の多くの場面において中心的存在になっており、それに今後も絡め取られるようになると、モバイル製品の必要性は高まる一方です。

より多くの企業が、モバイルは競争の場であり、成功が生まれる場であると認識するようになりました。そして今日では、アプリ数やリリース数が増えるようになる一方で、ユーザーを満足させることができなければ他の類似したアプリへ容易に鞍替えされてしまいます。

私たちは、モバイル製品チームが提供できること、そして企業が必要とするものとの間に広がるギャップを、徹底的に解消したいと考えています。

資金調達とご支援いただいた投資企業について

この度Bitriseは目標を達成するため、 6000万ドル のシリーズC資金調達を実施いたしました。Bitriseは世界で成功している多くの企業のモバイルエンジニアプロセスの中核を担っていますが、今回の資金調達により、当社チームとテクノロジーをさらに強化し、お客様がモバイル事業でスピードと効率性、そしてさらなる成功を収めていただきたいと考えています。

当社は、世界有数のベンチャーキャピタルであり、当社の急成長中である顧客も所属しているInsight Venture Partnersと提携したことを嬉しく思います。そしてこれからは、Partech, OpenOcean, Zobito, Fiedler Capital, H14, Y-Combinatorなどの既存の投資家と緊密に協力しながら、あらゆる規模の効果的なモバイル製品開発を可能にするプラットフォーム実現に向けサービス展開を加速してまいります。

今後について

今後Bitriseは、新たなモバイルの手法やツールが生まれる場所となれるよう努力いたします。また、すべてのモバイルプロダクト企業がさらなる価値を提供できるよう支援するとともに、弊社コア製品のスピード、信頼性、実用性を常に向上させてまいります。

  • 当社の業界をリードするモバイルCI/CDプラットフォームのスピード、汎用性、使いやすさをこれまで以上に追求します。より高速なコンピュートオプションの導入、キャッシング機能の見直し、ビルドインフラのさらなる改善、FlutterやKotlin Multiplatformなどの有望で新しいクロスプラットフォーム技術のサポート強化、ビルドログ、Workflow Editor、Step libraryを含む全体的なUXの改善を実施いたします。
  • チームのアプリ配信能力の向上をサポートする有意義な機能をリリースいたします。近日公開予定のPipelinesのアップデートでは、複雑な分岐型ワークフローを並列処理で簡単に作成できるようになります。
  • お客様やコミュニティと協力してベストプラクティスを定義します。モバイルアプリ開発が話題となるカンファレンスやミートアップ、そしてオンラインの場でお客様と直接お会いして、企業が成功するための知識やノウハウを共有します。
  • トップクラスの人材を惹きつけ、成長を促す場を目指します。常に進化し続ける当社のユニークな文化をさらに高めながら、上記すべての目標を実現します。当記事をご覧いただいている皆様にもチームの一員になってほしいと思っております。様々な部門で採用を強化しておりますので、ぜひチェックしてみて下さい。

御礼

今日の私たちがあるのは日頃からご愛顧いただいている、お客様、コミュニティそして皆様のおかげです。

お世話になってきた人々 ― 皆が共有する問題への解決策を探していたProduct Huntでの始まりから、入社してまもなくBitriseを新チームにおすすめしてくれたモバイルエンジニアの皆さん、DevCenterのドキュメントの翻訳に尽力してくれた日本のコミュニティ、ブログやカンファレンス、カスタマー・ストーリーでBitriseでの体験を綴ってくれたユーザー企業の方々など、様々な形で貢献していただきました。

そして、自分たちの問題を解決するだけでなく、開発者全員がより効果的に開発できるようなStepをリリース、アップデートしてくれるオープンソースコミュニティも存在しています。

私を含め、Bitriseチーム全員は皆様に感謝し、より多くの、そしてより良いモバイル製品をこれからも共に提供できることを楽しみにしています。


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